堺市北区の小児科・アレルギー科「いけだこどもクリニック」成長ホルモン(低身長)・検診・予防接種

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虫刺され

虫刺されと聞くと代表的なものに「蚊(か)」を想像する方が多いと思います。虫刺されは、ごくごくありふれた皮膚病の一つで、身近な虫が原因となることが多いですが、完全に予防することは難しく、刺された虫の種類によっては、日常生活に支障をきたすものもあります。
小児科でよくご相談いただく虫刺されの代表的な虫の種類と特徴、症状についてご紹介いたします。

蚊(か)

庭や公園、野山などどこにでも生息し、日常生活で一番身近に経験する虫刺されの代表です。蚊が人間の皮膚を刺す時の唾液などに反応することで皮膚が腫れたり痒くなると言われています。
症状としては、刺されてすぐに発疹ができ、かゆくなる反応と、1~2日経ってから症状が出る反応の両方があります。まれに、蚊はデング熱・日本脳炎・マラリアなど感染症の媒体にもなることがあるため注意が必要です。

毛虫

毒を持っている毛虫に触れると、赤い小さな発疹がたくさんあらわれ、だんだん激しいかゆみを伴います。まれに蕁麻疹(じんましん)を起こすこともあり、掻くと全身に広がっていきます。毛虫に刺されたときは、まずは体についた毛虫の毛や粉を水で洗い流しましょう。市販のお薬でも問題ありませんが、かゆみが激しい時や痛みを伴う時は、受診しましょう。

蜂(ハチ)

虫刺されのなかで、最も危険なものがハチです。刺された後、すぐに激痛や腫れが生じます。特にススメバチに多いのですが、刺された時のハチの毒の量が多かったり、毒性が強かったり、または、過去にハチに刺されたことがある時などは、じんましんや呼吸困難、発熱などの症状を起こすだけではなく、まれに30分以内にショック状態に陥るアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
ハチに刺された時は、すぐに安全な場所に避難し、横になって安静にしていましょう。傷口は水で洗い、冷却するようにしましょう。20~30分ほど様子をみて、異常がないようなら、ひとまず安心です。ただし、途中で吐き気や腹痛、多量の冷や汗、顔色が悪い、じんましんなどの異変がみられるなど、少しでも様子がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

虫よけの予防対策

  • できるだけ肌の露出部を減らしましょう。特に真夏の場合や山や水辺にお出かけするときは、暑くなりすぎない程度の長袖、長ズボンがおすすめです。
  • 外出時は虫よけスプレーを使用しましょう。
  • 室内では窓を開けっぱなしにせずに網戸をつけるのも有用です。
  • 白などの明るい色の服を着るようにしましょう。

気になる症状があるときは早めに受診しましょう

特に小さな子供の場合、蚊に刺された後、いつまでも痒がったり、赤みと皮膚の膨らみが長時間続くこともあり、市販のぬり薬を塗っただけでは症状が治まらないこともあります。また、子供の虫刺されは、掻くと皮膚に簡単に傷がつき、その傷からとびひが発生することもあります。そのため、子供の虫刺されは、症状が悪化する前に早めに受診し治療することが大切です。虫刺されで気になる症状があるときは、ご相談ください。